【完全版】オーケストラで使われる楽器を徹底解説!配置や役割も紹介

オーケストラの楽器には何があるの?

楽器の数が多すぎて違いがわからない

どの音がどの楽器?

100人を超える大所帯となることも多いオーケストラ。それぞれのパートがどのような音色で、どのような役割を担っているのか、最初はわからないですよね。

楽器ごとの特徴やオーケストラの中での立ち位置を知ると、オーケストラ鑑賞がより一層楽しくなります。そこで、この記事ではオーケストラの楽器の配置と、それぞれの特徴について詳しく解説します。

それぞれの音色についても音源つきで詳しく解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

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目次

オーケストラの楽器の配置を紹介

団体や曲によって変わることもありますが、最も代表的な配置を紹介します。

【一覧】オーケストラの楽器を一挙紹介!役割や音色についても解説

オーケストラで使われる楽器について、それぞれの役割や特徴を解説します。曲によって使われる楽器が異なる点には注意してくださいね。

オーケストラで使われる楽器は、主に以下の4つのグループに分けられます。

  1. 弦楽器
  2. 木管楽器
  3. 金管楽器
  4. 打楽器

オーケストラで使われる多彩な楽器を知って、ぜひ音楽をもっと楽しんでくださいね。

弦楽器

弦楽器は、オーケストラの中で最も多くの人数が配置されるグループです。1つのパートを必ず複数人(それも3人以上のことがほとんど)で担当するのは、管楽器では珍しい特徴です。

木でできた楽器に張られた4本の弦を、弓で擦って音を出します。音域が異なる4つの楽器が弦楽器に分類されます。

1. ヴァイオリン

弦楽器群ではもちろん、オーケストラ全体でも最も高音域を担当する楽器です。第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンに分かれて演奏し、オーケストラの中で最も奏者が多いパートです。

メロディーを担当することが多く、オーケストラの花形とも言われます。華やかな音で、細かな動きもできるため、どの楽曲でも非常に活躍します。

第1ヴァイオリンの首席奏者(リーダー)は「コンサートマスター」と呼ばれ、オーケストラの中でも演奏面を引っ張る存在です。

【ヴァイオリンの音色を堪能できる曲】

2. ヴィオラ

ヴァイオリンと見た目も奏法も非常によく似ている楽器です。ヴァイオリンよりもやや大きく、やや低い音域を担当します。

渋く深みのある音色が特徴で、あまり目立つ動きをすることは少ないものの、響きを厚くする役割を担っています。

奏者人口が弦楽器の中で最も少なく、アマチュアオーケストラでは不足しがちですが、ヴィオラがしっかりとしたオーケストラは、非常に多層的で豊かな響きを奏でられます。

【ヴィオラの音色を堪能できる曲】

3. チェロ

ヴィオラよりもさらに大きく、さらに低い音域を奏でる楽器です。奏者は椅子に座り、楽器は地面にピンを差して固定して演奏します。

暖かく重厚な音色が特徴で、高音域は華やかさも兼ね備えています。メロディーも伴奏もどちらでも活躍できる楽器で、存在感を発揮することも多いです。

【チェロの音色を堪能できる曲】

4. コントラバス

弦楽器群の中で最も大きく、最も低い音域を担当する楽器です。チェロ同様、楽器は地面にピンを差して固定して演奏しますが、非常に大きいため、奏者は立って演奏します。

伴奏やリズム作りで活躍することが多く、オーケストラの厚みを生み出します。弦楽器群で唯一、吹奏楽でも用いられるのも大きな特徴です。

【コントラバスの音色が堪能できる曲】

木管楽器

木でできた楽器(フルートは昔木でできていた)に「リード」と呼ばれる葦でできた薄い板に息を吹き込んで音を出す楽器たちが多いです。

柔らかい音色から、凛とした音まで多彩な音を奏でられます。オーケストラではソロを吹くことも、弦楽器と一緒に響きを作ることもあり、幅広く活躍できます。

それぞれ詳しく確認していきましょう。

5. フルート

木管楽器の中では最も高音域を担当する楽器です。木管楽器の中では唯一金属でできており、横に構える点も特徴です。

リードは使わずに、拭き口に直接唇をつけます。キーの数が多いため、複雑で細かいパッセージも奏でられます。

よく通る、澄んだ高音を奏でるため、メロディーを受け持つことが多いです。また、フルート奏者は「ピッコロ」と呼ばれる、フルートよりも短く、より高い音を出す楽器も同時に担当します。

曲によっては、途中でフルートとピッコロを持ち替えて演奏することもあります。

【フルートの音色を堪能できる曲】

6. オーボエ

音程の調節が難しく、演奏の難易度はすべての楽器の中でも上位に食い込むでしょう。その分、情感豊かで少し切ない響きを持った音を出せるため、ソロを任されることも多いです。

音色に非常に安定感があるため、オーケストラで必ず行われる「チューニング」(全楽器が音程を調節し、揃える行為)の基準を任されています。

また、オーボエ奏者は、オーボエよりも少し低い音域の「イングリッシュホルン(コーラングレ)」も兼任します。

【オーボエの音色を堪能できる曲】

7. クラリネット

オーボエと非常に見た目がよく似ていますが、吹き口がオーボエは2枚の板を組み合わせているのに対し、クラリネットは1枚の板です。

柔らかい音色と、非常に広い音域が特徴です。多彩な表現もできるため、ソロから伴奏まで自在にこなせます。管楽器の中のヴァイオリン、のような立ち位置でしょうか。

また、クラリネット奏者は、より音域の低い「バスクラリネット」も兼任します。

8. ファゴット

木管楽器の中で最も大きく、最も低い音域を担当します。U字型に管が折り返されており、伸ばすと長さは約2.5mにもなる、非常に大きな楽器です。

音域は広く、どこかユーモラスで軽快な音色が特徴です。響きを作る伴奏を受け持つことが多いものの、曲の印象を決めるような重要なソロを任されることもあります。

また、ファゴット奏者はファゴットよりもさらに大きく、さらに音域の低い「コントラファゴット」も兼任します。

【ファゴットの音色を堪能できる曲】

金管楽器

「マウスピース」と呼ばれるカップ型の部品に息を吹き込んで音を出す楽器たちです。金属でできており、キラキラと輝く楽器は遠くからでも目を引きます。

華やかで明るい、力強い音を出すことに長けているのが特徴です。それぞれ詳しく確認していきましょう。

9. ホルン

円形にぐるぐると管を巻いた楽器で、特徴的な形は「かたつむりのよう」とも言わることも。キーの数が少なく、息の強さやベルの中に入れた手の角度などで音程を操作しなければならないため、金管楽器の中で最も演奏が難しいとされます。

柔らかく丸みのある音色が特徴で、木管五重奏では木管楽器の中に混ざって演奏します。(木管五重奏は通常フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンで演奏する)一方で、最大音量はオーケストラの中でも最大レベルと、非常に多彩な顔を持つのも特徴です。

溶け込みやすい音色を存分に発揮し、雄大なイメージのソロから和声を支える伴奏まで、幅広く担当できる楽器です。

【ホルンの音色を堪能できる曲(ホルン登場まで少し時間があります)】

10. トランペット

いわゆる「ラッパ」と呼ばれ、金管楽器の中で最も小さく最も高音域を担当します。明るく突き抜けるような音色が特徴で、輝かしく華やかな場面で活躍します。

音が強く、華々しいため、ソロで活躍することが多い楽器です。もちろん柔らかく奏でることもできるため、オーケストラだけではなく吹奏楽やジャズなどでも、広く活躍できます。

【トランペットの音色が堪能できる曲】

11. トロンボーン

長いスライドを動かして音程を調節する楽器です。キーを押して操作する他の金管楽器と異なり、滑らかに音程を変えられます。

音色は厚みがあり、勇壮かつ荘厳な印象を与えます。ホルンと並んで、オーケストラの中でトップレベルの最大音量が出せる点も特徴です。

オーケストラでは曲の中の盛り上がりを強調し、下から支える役割を担うことが多いため、休みが多いこともしばしば…とはいえ、オーケストラならではの迫力を演出するためには必須の楽器です。

【トロンボーンの音色を堪能できる曲】

12. チューバ

オーケストラの中で最も低い音域を受け持つ、金管楽器の中で最大の楽器です。オーケストラの中で1人しかいないこともあり、そもそもの奏者人口もそれほど多くありません。

ソロを受け持つことは少ないものの、和音の根幹やリズムの土台を受け持つことが多く、オーケストラに不可欠の存在です。太く温かい音色が特徴で、曲に重厚感を与えます。

似たような楽器に、チューバよりも小さい「ユーフォニアム」がありますが、こちらはオーケストラの通常編成には含まれません。

【チューバの音色を堪能できる曲】

打楽器

打楽器は叩く、擦る、振る、など様々な演奏方法で多彩な音を出す楽器たちです。非常に種類が多く、曲によって用いられる楽器は変わります。

もっとも使用頻度が高く、重要なのは「ティンパニ」です。ティンパニは、半球体の枠組みに膜を張った大きな太鼓で、通常音の高さが異なる3〜4つほどを組み合わせて使います。

オーケストラのリズムの要となる楽器のため、打楽器奏者の中でも「ティンパニ奏者」と「それ以外の打楽器奏者」は明確に役割が分けられています。その他の打楽器は、1人で複数の楽器を担当し、曲中に持ち替えながら演奏することが多いです。

ティンパニ以外の打楽器には、以下のようなものが挙げられます。

打楽器の例
  • スネアドラム
  • バスドラム
  • シンバル
  • トライアングル
  • シロフォン(木琴)
  • グロッケンシュピール(鉄筋)
  • 銅鑼

楽曲の雰囲気を作るのに非常に重要な楽器ばかりです。一音一音がオーケストラ全体の印象に大きく影響を与えるため、非常に緊張感のあるパートだと言えるでしょう。

【ティンパニの音色が堪能できる曲】

オーケストラではさまざまな楽器が活躍する

オーケストラでは、常に10種類前後の楽器が活躍しています。多彩な音色が重なり、組み合わさることで壮大な響きを実現しています。

楽器に詳しくなっていくと、それぞれの楽器の活躍がわかるようになり、一段とオーケストラ鑑賞が楽しくなるでしょう。

ぜひお気に入りの楽器を見つけて、音色に注目しながら音楽を聴いてみてくださいね。

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